げえむ語り:空の浮動産


indexげえむ語り > 空の浮動産 (side-B)

ジャンル アドバンスドノベル
ハード Windows(X68000 開発中)
発売日 2001/??/??
発売元 自転車創業
公式サイト http://www.anos.co.jp/anos2/anos2.htm

side-Aへ戻る

萌える人、萌えない人

 公式サイトのキャラクター紹介には、しつこいぐらい「萌えません」と書いてある。てことは、その分中身で勝負なのね! と期待し過ぎちゃったせいなのか、一部キャラクターの描写に不満があぁ。

 男性キャラ2名は、後半ずるいぐらいに化ける。かたや普段はおちゃらけた言動をとり、かたや無口で何考えているか分からない、でも共に内には狂気とも呼べるような夢への情熱を秘めた花水木と冬星。意外な一面が顔を覗かせたりする場面もあり、どんな奴なんだろうと興味を持たされる。

 それに対して女性キャラ2名。水華は意に染まぬ状況を場当たり的に力で打開しようとする姿しか思い出せない……プレイヤーの分身でもあるので、とる行動が狂言回し的になるのはしょうがないんですが。そして春菜はすべて花水木の御心のままで、やはりそれ以外の面がばっさり削られている。なんというか、「花水木に捨てられるためのキャラ」としか。それが目的のような感じもしますが。
 終盤が花水木と冬星の因縁対決で盛り上がっていくこともあり、その盛り上がりの主役ではない水華と春菜はすっかりワリを食っている。確かに萌え媚び要素はないけど、キャラ単体で語れるほどのものもない(それが「萌え」として排除したかったものなのか?)。カップリング話はいくらでも語れるだろうけど。

※実は、もしかしたら寄り道ルートで彼女たちの魅力が描かれるようなエピソードがあるのかなあ、とクリア後もいろいろ試してみたんだけど、特にそれらしいものはなく……私が探し足りないのかな。

 物語自体も、いろんな面から「おい、これからどうなるんだよ」てところでぶっちぎれているので、上記の女性キャラの強化も含めて、続きがぜひ見たい。魔法についても、もっと序盤からバリバリ使えたらなー。何しろ今作では、プレイヤーの分身である水華が魔法嫌いで、なかなか使おうとしなかったから(笑)

 ……と要望しちゃうぐらい、この世界と人間模様は好きなんですが。ゲームそのものの感想からはまるっきり外れちゃったけど、書かずにおれなかったので。