最終回 勝利をつかめ! 正義の味方


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正義の味方・第8話に戻ってみる

ダークレディの体を静かに横たえてやるムームーセイジン。そしてナイトエンゼルと共に基地へ向かい、先行していたダークブレードに追いつく。訝しむナイトエンゼルに、ダークブレードは言う。自分は15年前に只野市を救ったヒーロー・ナイトレイドであり、今までゲネスを内部崩壊させるために、あえてゲネスの幹部として動いていたのだと。握手をするも警戒気味のナイトエンゼル。うん、あんたが正しいよたぶん。

「首領はこの奥だ」と案内されたのは、ドームのような空間。怪しげな液体が満ちているその底に突き落とされる2人。目の前にはタモン博士――が怪人に変身。どうやら、自ら開発した「最強の怪人」の頭脳にされてしまったようです。そして正体をあらわすダークブレード。奴は自らがゲネスの首領になるべく、ゲネスの怪人含め邪魔者を消していただけで、別に正義の味方でもナイトレイドじゃないよん、と。さらに、自らの研究欲のために博士が怪人を作っていたと聞かされ、ショックを受ける2人。

しかし怪人は容赦なく襲いかかる――武器を構えるナイトエンゼルを手で制し、自ら怪人に向かっていくムームーセイジン。

【バトル】最強怪人戦。
もしかして、こないだのダークレディよりは格下なのかな? 割と楽に勝利。

裏切り者、ではない。博士は別に、誰かに味方するようなことは言っていない。ただ自分の思うままに、自分に必殺技チップを渡していただけだ。「裏切った」わけではない――でも。やり場のない思いを叫びに放して、その部屋を脱出する。

病室。ベッドの上の女性――明日香と、それを見舞っている人物――ダイゴ。愛を確かめあうようなセリフ。しかし、その人物が去った後、何人もの人たちに襲われる女性。暗転。
次に見たのはタモン博士。「改造人間として生きるのだ」と。周囲には怪人の姿もあった――
「思い……出した……」ゆっくりと起きあがるダークレディ。

さっきダークブレードが話していたことには、ゲネスはこれからロケットで衛星を打ち上げ、そこから洗脳電波を発して世界中の人たちを意のままに操るつもりらしい。打ち上げの秒読みは既に始まっている。ロケットを止めなければ。

一方その頃、ダークブレードは首領にこの計画の真の目的を聞かされていた。衛星が発するのは洗脳電波ではなく破壊の光線。地球上のあらゆる生命を滅ぼすつもりであると。斬りかかるダークブレード。でも首領の方が一歩上手だった。返り討ちに遭い、意志を奪われるダークブレード。

それにしても扉が開かないぞー。ナイトエンゼルが司令室に向かい、そこからロックを解除するって。それまでフリータイム。いくつかの部屋に行ってみたけど、ゲネスの下っ端たちが衛星にエネルギー吸われて満身創痍。かわいそー。

【イベント】ナイトエンゼルから通信が入り、扉が開く。
ロケットの発射台の真ん中辺。とりあえずリフトがあったので、降りてみる――が、途中で停止。そこに現れたのは、首領のロボットとなったダークブレード。

【バトル】ダークブレード戦。
うーん、これで多分ダークレディと同レベルかな。防御コマンドが最後まで入りません。剣を使った必殺技は美しいねやっぱ。でも勝利。

そこへダークレディ登場。ふらつきながら、やっとのことでここまで来たらしい。衛星は殺人兵器であること、首領の声で制御されていることを教えてくれる。「首領を……ダイゴを、元に戻して……」 頷き、走り出すムームーセイジン。

また扉が開かないぞー。ナイトエンゼルが開けてくれるまでフリータイム。といっても、こっちも死に体の下っ端累々で、あんまり話を聞くメリットはなし。最終戦に備えてセーブだけして、扉が開くのを待つ。

【イベント】扉が開く。その先に首領発見。
「タモン博士やダークブレードに裏切られた感想はどうだ?」皮肉を込めて語りかけてくる首領の手には、フォースクリスタル。そして昔語り。首領――醍醐が愛した女性、明日香のこと。ヒーロー・ナイトレイドであった自分はなかなか彼女のそばにいてやれなかった。そしてその日も、病床の明日香を残してゲネスと戦いに行く。その間に、ゲネスに人質を取られ、脅された市民たちに明日香が殺される。自分が信じ、守ってきた人たちに裏切られた醍醐は、悪の組織を壊滅させた後に自らゲネス首領を名乗り、復讐を誓うことになる。そして今日が、その成就の日であると。

なぜ人は裏切るのか? それは人が愚かだから。そんな奴らは滅びてしまえばいい、と。なんつーか、単純な。
それにヒーローは答える。「それでも、自分を信じてくれた人たちのために戦う。その笑顔が見たいから」と。……なんかイマイチかみ合っていないような気も。まあかみあったらそこで終わっちゃうけど。

【バトル】首領戦
つ、強い……突然攻撃の手が複雑になってませんかこいつ。うわー、こっちから先に必殺技を使い果たしちゃうなんて。何とか向こうの必殺技も使い果たさせたけど……う、ミスった。あと1手かわせれば、次のターンでやれたのにー(涙) 最初で最後の敗北。

高笑いする首領の前に倒れるムームーセイジン。衛星を積んだロケットが、発射台を離れる。と、
「コクピットからなら、手動で打ち上げを阻止できそうよ」
ナイトエンゼルが衛星に乗り込んでいた。無人ロケットなのになぜコクピットがある、というツッコミはおいといて。ここで打ち上げを阻止するということは――

「私の15年間は何だったんだ!」悲痛な叫びをあげる首領。そこに。
「ダイゴ!」
その名を呼び、現れたのは、ダークレディ――明日香。驚愕する首領――醍醐に、明日香はいう。「もう、許してあげて」と。「――明日香は、わがままだったもんな」 抱き合う2人を、閃光が包み込む。

そしてロケットの中。心の中でみんなに別れを告げるナイトエンゼル――やよい。
ロケットを見上げる只野市民。そのままロケットは、遠く遠く消えていった。

只野市上空にアジャラの宇宙船。中には、アジャラが4人? いや3人は「評議員」らしい。何の? どうやらこいつら、地球人に「力」を与えてそれを律することができるかどうか、試していたらしい。そのサンプルが醍醐であり、やよいであり、主人公であったと。結論は、「まだ人類は未熟であり、我々がコンタクトできる状態ではない」。
引き上げようとする評議員たちに、アジャラは主人公とやよいを蘇生するよう願い出る。彼らの星では法律違反、処刑されることを承知の上で。その心意気を汲み、アジャラは名誉の戦死扱いにしつつ、地球に置いていくことに決めたらしい。「ありがとうカモ!」 って醍醐はいいんかい、醍醐は。

喫茶HAPPY。マスター・新田刑事・小夜子が帰りを待つ。そこに、アジャラと共に戻ってきたのは――